全身麻酔とは【極論、これだけで充分?】

全身麻酔

どーも、まっすーです

今日は全身麻酔について紹介できたらと思います。
大本命テーマですが、できるだけあっさりお話ししていきます。

全身麻酔とは

痛覚刺激を与えても患者が覚醒 ごにょごにょ…

Wikipedia 「全身麻酔」 より引用しませんでした (2023.6.19 21:00)

 難しい言葉はいまいちピンときません!  

という声が聞こえた気がする(自作自演)ので噛み砕くと、

全身麻酔とは

安全に手術をするために、深く眠る薬(点滴やガス)を使うこと。痛みを取る薬寝相が悪くならないようにする薬を使うことも多い。
※ 全身麻酔中は「自分で息をする」力が弱くなってしまうので、呼吸を助ける必要がある。


といった感じでしょうか。


安心して手術を受けるためには、これだけの知識で過不足ないと思ってます。
(あとは麻酔科医が信頼してもらえるように努力するのみ!!)
知りすぎると、怖くなったり迷ったりすることもたくさんありますよね…!

呼吸を助ける必要がある、という部分は、また別にお話しできたらと思います。
これ以上は小難しい話になってしまうので、興味のある方は 「さらに詳しく」を見てください。

局所麻酔と比べて

全身麻酔の対になる言葉に、局所麻酔というものがあります
広い意味ではいくつか種類があるのですが(またいつか)、
例えば歯医者での、歯茎の注射がわかりやすいでしょうか。

全身麻酔のよい点

・怖くない、辛くない、記憶がない(痛かったとしても)
・完全に体を動かなくできるので安全に手術ができる
・どんな手術にも対応できる

局所麻酔のよい点

・体への負担が少ない
・途中で何かあれば伝えられる (体勢が辛い、足が痺れてる、とか)
・手術後の回復が早い (全身麻酔では日帰りになることは稀です)

使い分け

一言でまとめると 「局所麻酔だと安全にできない場合に全身麻酔
となります。 (卑怯だという自覚はあります)

例外として、

患者さんが全身麻酔に耐えられない (体力が持たない)
→ 局所麻酔で対応できないか検討する

局所麻酔がどうしても怖い、辛い
→ 患者さんが暴れてしまったり動いてしまう方が危ないので
  全身麻酔で手術する


というように、手術の内容(+患者さんの要因)に合わせて
使い分けることになります。


ということで、全身麻酔(と少し局所麻酔)について紹介しました。

アバウトかもしれませんが、すとんと落ちてもらえたでしょうか?
ご意見・ご質問あればコメントいただければと思います。

ではまた!


さらに詳しく : 麻酔の3要素と「安全な手術」とは

全身麻酔の3要素は 鎮静・鎮痛・筋弛緩 とされています。
それぞれ、「眠る」「痛みを取る」「動かない」 という意味です。

 眠らせてくれさえすればOKじゃない? 

 何されても覚えてないんでしょ?

 痛みさえ取ってくれれば大丈夫! 

 僕度胸あるんだよ結構!

色々考えていくうちに、こんな風に思う方もいるかもしれませんが、

手術によっては、
見えるものや聞こえる音が刺激的でトラウマになったり、
痛くなくても、おなかが刺激されれば気持ちが悪くなったりしてまうことがあります。
だから、眠ることは結構大切です。

眠っている間でも、痛かったり熱かったりすれば手を引っ込めてしまう
無意識に「おぇっ」ってなったり、寝返りも打ちます。
「動き」は繊細な手術には大敵なので、「取る」必要が出てくるわけです。

どれだけ眠っても、体が動かなくても、体には負担がかかります。
例えば痛みで、
  血圧が上がりすぎて、血管が破裂
  脈が速くなりすぎて、心臓が疲れ果てる
と言う例がわかりやすいでしょうか。
痛みもやっぱり取る必要が出てきます

手術の内容や、患者さんの状態に合わせて、
「ほどよく眠り、痛みなく、動かない」ことで初めて安全な手術になります

これを担っているのが、麻酔科医です。
明日からも頑張っていこうと思います。

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